雨の時、着物でのお出かけは「どうしようかしら?」と思う方が多いのではないでしょうか。雨コートがあっても着物が汚れてしまう心配、お洗濯に出さないといけない、手入れが大変と思ってしまうと思います。 汚れは足元からが一番心配です。着物を着てお出かけが当たり前のころは、履物もいろいろ考えられていて、おしゃれなものもありました。雨の時は雨下駄(あまげた)を履くのが普通でした。草履と違って、後ろの足元のはねが少ないと言われます。下駄の歯が高いもの、爪皮(つまかわ)がおしゃれなものなどありました。若いころ、母が買ってくれた雪下駄を兼ねた雨下駄が歯が高く歩くとき、恐る恐る歩いたこと覚えています。 今はウレタンの草履に透明な爪皮がついたものがほとんどで、お値段も手ごろです。また、草履カバーも販売されています。 雨の日に気に入った履物があると、楽しく出かけられます。私の雨の日の履物です。 雨下駄です。爪皮を押えているゴムは歩くとき、後ろ歯にかけます。どうしても爪皮がしっかりついているものが履きやすく、今は出番が少ないです。 雪の時でも大丈夫なようにあらい裏が貼ってあります。爪皮を外すと晴れた日には下駄として履けます。 ずいぶん前になりますが、学院の販売会の時に札幌店で売られていた雪下駄があって、東京のお店では買えないと思って買いました。塗なので少し高かったのですが、履き心地が良いことと、おしゃれな感じが気に入って大事に履いています。 雪下駄なのでしっかり裏が滑らないようになっています。雨でも滑ることがありますので、安心です。 やはり今売られているウレタンの草履に爪皮がしっかりついたものが履きやすいです。雨の日の普段履きです。 雨の日に着物でお出かけの時、足元の準備ができていたら、楽しく安心してお出かけできるのではないでしょうか。