七五三は子供の成長をお祝いする、節目の大切な行事です。その時用意をするお祝いの着物は、子どもの体に合わせて縫い上げ「肩あげ、腰あげ」をします。肩あげ、腰あげは「お子さんのこれからの成長を願う」意味もあって、子供の着物の「象徴」とも言えると思います。
7歳の着物も、私の母の時代は肩あげ、腰あげすることを当然のように思ってしていたように聞きました。現在は、着付けの時に大人と同じようにきれいにおはしょりをするようになって、腰あげをすることが少なくなってきました。でも、着付けに紐が1本少なくて、お子さんが楽で動きやすいので、腰あげをされる方もいらっしゃいます。
腰あげをしてある着物は、あげが帯の下になります。着付けの時、気をつけないときれいな着付けにならないことがあります。和裁のできるH先生がお持ちの7歳の着物にあげをしてくれましたので、千葉駅前教室の先生方で実際ボディに着せて着付けの確認をしました。お子さんの良い思い出になるようにと、先生方はあげがある着物をどのようにしたらよりきれいに着付けができるか、アイデアを出し合って、良い講習になりました。