先週のNHK美の壺は「和と洋の出会い大正ロマン」でした。その中での絹織物「銘仙」が紹介されましたが、あらためて「銘仙」がすばらい織物であることを感じて見入ってしまいました。
「銘仙」は、はじめ売り物にならない絹糸で織られていた平織の絹織物で、大正時代に女学生の通学着として、そして女性の普段着として普及された着物です。大正末期から昭和の初めにかけて、軽くて着心地がよく、柄の豊富さがとても好まれ、たくさんの銘仙が売られたそうです。
銘仙研究家 桐生正子先生のコレクションです。
たて糸千数百本をきれい整経して型で染色
きれいに染色されたたて糸
「大麦矢羽根模様」
織り上がって反物になった銘仙織物
着物を着る人が少なくなり、織物も産地が少なくなってしまいましたが、現代も秩父で「秩父銘仙」として銘仙が織られていることが紹介されました。銘仙のモダンな柄は今もすてきさを感じます。いつか「秩父銘仙」の里を訪ねて見たいと思っています。