着付ゆうゆう

着物、着付けのこと、そして「千葉駅前教室」を中心に私事も。 気が付いたこと、思ったことなどなど。 なお「千葉駅前教室」のホームページもよろしければご覧ください。 http://www7b.biglobe.ne.jp/kimono-chiba//

雛祭り

3月3日は、女の子の健やかな成長と幸福を願う雛祭りです。 雛祭りの由来はいろいろあるようですが、中国の5節句の一つ、「上巳(じょうし)の節句」が日本に伝わってきたという説が一番言われているようです。「上巳の節句」は「桃の節句」とも言われ、日本でも旧暦の3月3日はちょうど桃の花が咲く頃になるので、雛祭りを「桃の節句」とよばれています。中国では桃の花は、長寿や魔よけの力があると言われ古くから親しまれてきたそうです。 IMG_8897.JPG 今日は千葉駅前教室での授業がありましたので、万筋の着物にお雛様の帯で、気持ちも装いも楽しく出かけました。 授業では準備のあい間に生徒さんとお雛様のこと、そしてお供えして一緒にいただくお寿司のお話などをして、雛祭りの日のレッスンを楽しみました。 お雛様にお供えする桜餅ですが、2種類あって、どちらも桜の葉(塩漬け)でくるまれているおいしいお菓子です。その桜餅が、関東、関西で違うことを知りました。 164632073038252812403-thumbnail2.jpg 関東は、餡を小麦粉で作った焼いた皮で包んだお菓子で、桜餅と言われています。江戸の時代、長命寺(墨田区向島)の門前で売られていて、江戸の名物になったそうです。今でも「長命寺の桜餅」と親しまれています。 20220303_215529.jpg 関西の桜餅は、道明寺粉で作った生地で餡をくるみ作られたお菓子で、関東では「道明寺」名で売られています。この桜餅は、大阪(藤井寺市)の道明寺で道明寺粉が作られていたことが由来のようです。道明寺粉のお餅は古くから作られていて、椿の葉で巻かれていたことから「椿餅」と呼ばれていたそうです。