着付ゆうゆう

着物、着付けのこと、そして「千葉駅前教室」を中心に私事も。 気が付いたこと、思ったことなどなど。 なお「千葉駅前教室」のホームページもよろしければご覧ください。 http://www7b.biglobe.ne.jp/kimono-chiba//

着物持参で旅行へ!2023年6月 ②

2日目は、伊香保にある「原美術館ARC」に出掛けました。この美術館は東京にあった「原美術館」と渋川市にあった「原ミュージアムアーク」を統合して、2021年に4月にリニューアルオープンした、新しい美術館です。国内外の現代美術を紹介しています。

伊香保グリーン牧場と伊香保カントリークラブに隣接する自然の中に広い敷地で作られていて、気持ちものびのびとして、さわやかさを感じる美術館です。        

       

                     入り口ではハートのモニュメント(「Kokoro」ジャン=ミシェルオトニエル作)が迎えてくれます。美術館に入るところのガラスが鏡になっていてハートの中の自分が見られます。

現代美術の作家さんをほとんど知らない私ですが、作品は絵画、写真、映像、造形など自由な発想で表現されていて、見る側も自由に感じるまま鑑賞すればよいと思いました。

草間彌生さんの「ミラールーム(かぼちゃ)」は、かぼちゃと同じ水玉模様の部屋に置かれた箱ののぞき窓をのぞくと、黄色のかぼちゃが視界に限りなく続く作品でした。

奈良美智さんの「Eve of Destruction」は戦争への抵抗を描いた女の子の絵画、「My  Drawing Room」は仕事場を模した作品で楽しく見ることができました。

映像作品「真夜中の海」、作家の束芋(たばいも)さんの名前が変わっているので調べて初めて知ったのですが、娘と同じくらいのお年のきれいな女性作家さんでびっくりでした。

鈴木康弘作品「日本列島ベンチ」

    外に大きな作品が置かれています。

         

      

この美術館は、建築家 磯崎新 氏の設計で建てられています。ピラミッド型の屋根を持つ四角形のAギャラリーと B、C、ギャラリーが配置された設計に、特別展示室が書院造りをモチーフにした和風の空間「觀海庵(かんかいあん)」が作られています。こちらには、明治の実業家 原六郎氏のコレクションが展示されています。

 

この美術館を知った時、ぜひ行きたいと計画して、その時は、着物で楽しみたいと思っていました。晴天になって心配なく着物で出かけられ、美術館での良い時間を過ごすことが出来ました。着物は6月で夏の暑さになっていますので、絽縮緬にして、帯は現代美術館ですので、絽の少しデザイン的に書かれた美也子さんの帯にしました。